日本三大薬師 天台宗 笠井山薬師院 妙法寺


歴史の宝庫、標高340メートルの笠井山(現在岡山市北区畑鮎)。



ほぼ山頂に近い所に古刹、日本三大薬師の一つ、天台宗笠井山薬師院妙法寺が、四国の方角に向いて建っています。


快晴であれば、四国屋島まで眺められます。



この寺は、天平勝宝元年(749年)、報恩大師が備前48ヶ寺創建の砌、その根本道場とした金山寺の境外庵室として建立したとされます。



御本尊は、薬師如来様で人々の病を癒し、苦悩を救い解説への導きをしてくださる仏様で、特に眼病に霊験があり、多くの人が参詣に訪れ、隆盛を極めていましたが、弘治年中(1555)天台宗から日蓮宗への改宗を強いた、金川城主松田左近将監に焼き討ちされ、その後は復興されないまま荒廃の一途を辿り今日に至っています。




現在は、大正12年に改築になった本堂と近年当地区の人々によって改築になった庫裏のみとなっています。



地元では、このお寺を「おやくっさん」といって親しく信仰を集めてきました。




山門をくぐり最初に目に入ってきたのが、境門下に建つ当地出身の大書家森谷金峰翁の石碑です。




碑には、氏の筆による「病悉平癒(ビョウシツヘイユ)」と記されています。



訳すと、


「この土地を訪れると、全ての病を癒すことができるでしょう。」




日本三大薬師らしい、言葉です。






参考資料
牧石風土記畑鮎地区、牧石学区連合町内会HP、薬師院縁起等の記事の一部を引用しています。






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